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2010年10月 アーカイブ

DV問題 その8

女性の役割を従属的なものとする伝統は、徐々に、とくに社会の保守的な部分で変わりつつあります。


女性の虐待は法律で禁じられていますが、社会のしきたりは、家庭内での女性の身体への暴力を大目にみてきました。


サモアの村の家長会(fono)の権利と役割と伝統が、家庭内暴力事件への警察の介入を妨げ、村のこうした慣習が強く邪魔して、結局、被害者からの通報を阻止しているのです。


警察は虐待された女性からの訴えを受理しますが、家庭内暴力の加害者は、通常は、村の協議会によって処罰され、しかもそれは、虐待がひどすぎると思われたときに限るとされています。


この場合の「ひどすぎる虐待」とは、身体的虐待の目に見える痕跡のあるものをいいます。


なお、村の宗教的リーダーも、家庭内の争いに介入することができます。


サモアでは強姦(レイプ)事件は、いまも通報されないことが多いのです。


なぜなら、伝統や慣習がそれを思いとどまらせるからです。


それにもかかわらず、当局は、女性が警察に協力するようになるにつれ、通報される強姦事件の数も増えてきていることに注目しています。


裁判所に訴えられた強姦事件は、慎重に審理され、有罪とされた犯人は、しばしば、数年間の投獄という比較的厳しい判決を受けています。

リサイクルと社会

今回は、リサイクルと社会について。


障害者にごみの選別施設で働いてもらおうという動きが東村山市でありました。


これはリサイクルトナーのようなリサイクルと福祉を結合させようというすばらしい考えのものですが、そこには困難な問題も少なからずありました。


まず、三つの障害者の間では障害をめぐる基本的な考え方が一致しているわけではなく、さまざまな利害や対立が存在し、さらには福祉行政の機構や施策がタテ割であることもあって、団体間のヨコのコミュニケーションや相互理解が充分ではないからです。


さて、当の選別施設は88年末に完成し、89年春から稼動に入りました。


その後、施設は小規模授産所として都の補助金も受けられるようになりました。


建物は一階がびん・缶の選別作業所、二階が事務室、休憩室、三階がリフォームなどのための多目的ホールとなっています。


選別の方法は、缶は磁石による選別、びんはベルトコンベアを使った手選別による回収です。


びん・缶のそれぞれの選別ラインに障害者4名、指導員1名が従事し、さらに作業所では2名の市職員と4名の高齢者事業団のお年寄りが身障者の仕事を補う形で働いています。


作業は毎週火~金で、1ヵ月16日間、時間は午前10時30分から午後3時までで、工賃は時間給400円です。


こうして、国のタテ割制度や、従来の障害者団体間の思惑や利害の相違を超えて、ここ東村山市のリサイクルセンターでは肢体不自由者、精神薄弱者、それに精神障害者の共同作業が始まりました。


彼らはこうして時には自分たちの施設(授産所)を出て外の空気に触れながら、これまでとは異なった仕事に従事することに大きなよろこびを感じ、実に生き生きとした作業をしています。


ここでは障害者は障害の違いを超えて仲間となり、さらにはセンターに出入りする多くの市民と触れ合う機会を持つことができるようになったのです。

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