明治のリゾート駅・・・浜寺公園駅~南海電鉄南海本線
日本初の私鉄でもある南海電鉄は、明治三十年代に早くも松林の続く浜寺にメリーゴーランドや海上ブランコを設けた遊園地を作り、大阪から多くの観光客を集めていた。
明治維新からたった数十年で海浜リゾートを作ってしまうのもたいしたものだが、その玄関口の浜寺公園駅も明治の駅舎としては最高傑作ともいえる出来を見せている。
木造平屋のファサードいっぱいにハーフティンバーの木柱が踊り、屋根にはネコの耳のようなドーマー窓がリズミカルに開き、鹿鳴館を思わせるとっくり型の柱が並ぶ姿は古典的な楽しさに満ちている。